山陽新幹線から食満を見るには

週末は大阪に行って忍たまつながりの春日さんと会ってきた。いやぁ、楽しかった! リアルでは隠れキリシタンのごとく忍たま好きを隠して生きているので、もう発散しまくったというか…春日さん、ありがとうございました!

 

さて、帰りはちょっと神戸を歩いて、新神戸から新幹線に乗る。ふぅ。あったかい…(というか、週末の関西はハンパなく風が冷たかった)

新幹線は新神戸を出ると、すぐに長いトンネルに突入する。

今回の旅の最後のミッションは、山陽新幹線から落乱地名を通る、である。というわけで、地図を見て少し予習してきた。

新神戸からの長いトンネルを抜けると、新大阪まではトンネルはない。トンネルを出てすぐに阪急今津線をまたぎ、武庫川を渡る。阪急伊丹線を越えるとすぐにJR福知山線の線路が見えるはずで、そこが乱ちゃん地名の猪名寺である。

そのあたりから新幹線は右に大きくカーブを描くはずで、そのあたりが食満である。食満はエリアとしては広いから、少しは堪能できるだろう。やがて藻川が近づいてきて、足元を潜り抜けた阪急神戸線が藻川を越える鉄橋が見えるはずである。そこからさきが善法寺。善法寺エリアは小さいので、あっという間に通過してしまうだろう。少なくとも名神高速道路の高架をくぐれば、短い落乱地名の旅は終わることになる。

 

さて、新幹線は唐突にトンネルを抜けた。車窓が明るくなり、遠くに六甲の山並みが見える…て、あれ、阪急の線路は? とオタオタしているうちに列車は容赦なく武庫川を渡る。い、いかん…阪急伊丹線の線路だけは見落とさないようにしなければ…とふたたび車窓の景色にかぶりつこうとしたとき、線路沿いの塀がにわかに高くなって視界が一気に遮られる。おいおいおいおいなんてこった、これじゃ目印にしていた線路が見えないし…と思っていたところに、塀が低くなってふたたび視界が広がる。と、なにかの線路とクロスする。ひょっとして今のが阪急伊丹線なら、すぐにJRの線路も現れるはず…と思って目を凝らすが線路は現れず、あきらかに列車は右にカーブを切り始めている。ということは、さっきちらと見えた線路は福知山線の猪名寺駅のすぐ北側で、今はすでに食満エリアを通過中のようである。

以前歩いた時にもランドマークとなるものが見当たらないと思ったが、いま食満エリアを通過しながら窓外に目を凝らしても、マンションや戸建て住宅が交錯しているばかりで、これぞ食満! というものを見つけるのは難しかった。

と感慨にふけっている間にも藻川が近づいてきて、足元から鉄橋が現れる。阪急神戸線である。阪急の線路は鉄橋を越えると右にカーブを切って、あの先に園田村、じゃなくて園田駅があるはずである。そして、藻川を渡る車道の橋につづいて、細い橋がちらと見える。あれこそまぎれもなく善法寺橋である。ということは、今まさに善法寺エリアを通過中である!

…アヘアヘしている間に名神高速の高架をくぐってしまったらしい。すでに新幹線は減速を始めていて、神崎川を渡る…おお、そういえば、地名めぐりの最後には左門が控えていたのだ。どこからか「こっちだー!」という声が聞こえてきたような気がした。

 

というわけで、妄想と新幹線のスピードに翻弄された地名めぐりであった。なお、同じ車窓を楽しむには、上り山陽新幹線の窓側E席を確保すべし。