新たな視野の必要性

結局、勘右衛門が学級委員長委員会に呼ばれなかった理由はなんだったのだろうか。とても新参者を迎えられるような活動をしてないからとか、それとも単に忘れてただけとか…?

 

一応、学級委員長委員会は、各学年各クラスの学級委員長が所属することになっているらしい。「中でも活動的なのは」三郎、彦四郎、庄左ヱ門らしい。しかし、活動的といってもその実態はお寒い限りのようである。

 

「学級委員長が集まると、会議にならないんだ…」

なるほどね。グチをたれながらお茶コ飲みしてたのでは、会議にはなるまい。というか、私も学級委員長委員会のお話をいくつか書いてて思ったのだが、ぜったい活動らしい活動はしてないだろう。

 

「このままでは、学級委員長委員会はだめになる…!」

そうなのだ。やはりここは、新しい視野を持った人物の投入が必要なのだ。それも、ある程度決定権をもつ上級生が。まさに勘右衛門こそ、適役ではないか。そうだ、今こそ新しく選任された外部取締役のように、この淀みきった空気を刷新すべく行動するのだ!

 

「ぐ~~~」

…って、だめじゃんw

 

それにしても、クラスのお手本となるべき優秀な生徒が集まった委員会が、かくも退廃的に成り果てるとは、パラドックスというべきか、合成の誤謬というべきか。