現実問題として、東京で職業生活を営んでいる私が、東京に放射能が降り注ぐかも、という理由で東京から逃げ出すという選択肢はいまのところほぼゼロなのだが、せめて親に避難勧告をするかどうかの判断材料が必要なわけである。それは、何ミリシーベルトとか、燃料プールへの注水の成否ではなくて、端的に市民としてどうすべきかということが知りたいわけである。現に成田空港に日本脱出な外国人が列をなし、大阪のホテルは外資系企業が部屋を押さえまくっているという事態のなかで、果たして私は、せめて親には東京を離れたほうがいいと勧告すべきなのか否か。

頼れるどころか、もはや「有害」な日本の震災報道

日本ビジネスプレスの上記記事によれば、とりあえず今のところは、慌てふためいて東京から逃げ出す必要はなさそうである。ひとまず安堵である。それと同時に、要点を（あえて？）逸らした報道を垂れ流すだけのニュースにひどく落胆したものであった。