武士とはなにか

千葉にある国立歴史民俗博物館に行ってきた。

 

武士という戦闘集団が登場してから、ひとつの身分集団として定着し、世の中の安定化に伴ってその性質を戦闘から官僚的なものへと変質していくプロセスを、さっくりと見ることができた。もっともサムライ的なものを強調するようになったのは、明治維新のあとのようである。

 

では忍たまの時代、室町末期はどうかというと、武士が先頭集団としての実態を伴ったまま、一方で文化の担い手としての性質を高めていった時代だったようである。この時代の武士は、戦いで戦功を上げることを求められると同時に、和歌に茶道に華道に蹴鞠とまさに文武両道を求められた存在といっていい。もしかしたら、それは、いつ命を失うか分からない時代だからこその刹那主義的なものだったのかもしれない。

 

企画展は12月26日まで。関心のある向きは佐倉へHURRY!