すべては豆腐ファンの昇天のために

画面に登場するだけでファンを狂喜乱舞させられるキャラがいる。久々知兵助もその一人であろう。ほんの10秒ほど出ただけでも、ひとことでも台詞を口にすればなおさら、ファンの萌えスポットを強く衝いて、昇天率は右肩上がりとなる。

 

さしずめ今日は、全編萌えスポットで覆ってみたらどうなるかという、壮大な社会実験だったに違いない。というより、兵助ファンを地上から一掃するための実験といったほうが適切かもしれない。でなければ、あの過剰サービスを説明しようがない。

 

「まあな」(キラーン☆)

まさか、誰が豆腐屋の外で豆腐がウインクする日が来ると予想できた?

 

豆腐ステーキを焼いている民家を覗きこむ後姿に、五年生と一年生の体格差をみて血圧上昇しちゃったのはだーれだ? 茶屋と同類だよ☆

それにしても、3人組と並んでみると、兵助はずいぶんと小顔である。モテるわけだ(え?)

 

どうもこの辺りから、兵助が3人組のお兄さんキャラとして完全に茶屋の中に定着してしまった。

豆腐ステーキを食べたいと駄々をこねるしんべヱをなだめたり、学園の前でしんべヱを追い掛け回す乱太郎ときり丸を笑顔で見てるあたり、完全にお兄さんである。きっと、「食べていたら夕食の時間に帰れなくなる!」と言ったのは、豆腐ステーキを食べさせてやれなくなると思ったからなんだろう。やさしくて粋なお兄さんじゃまいか。

 

「そうさ! 俺が手伝ってつくったんだ」

前掛け姿で暖簾を掲げて現れる兵助の爽やかな声…なんか、どっかの若夫婦がキッチンで交わす会話のようである。そんな現パロ、誰か描いてはくれまいか。

 

大喜びで豆腐ステーキを食べる3人組を見つめる兵助の最後のスマイル!

あの笑顔には、ここまで地上に踏みとどまっていた兵助ファンの最後の一人までが、抵抗空しくあえなく昇天したに違いない。

 

 

【今日のひとこと】

”おトーフにそこまで潔く言い切れる人はいないわよ”

(食堂のおばちゃん)